紀州「木の国」心と技の和歌山建具

このサイトは和歌山県在住の建具屋さんのホームページです

建具屋さんというとよく「???」と言ったよくわからないと言う表情をされます。
建具屋さんとはいわゆる建物にはつきもののドアや襖、障子などを作ったり、取付けたり、
そんな仕事をしている人たちのことです。

このサイトでは木の特性を活かし機能的にもデザイン的にも優れ、新しい中にも情緒を感じさせる、個性にあふれた建具・ドア・襖・障子を製造しているそんな和歌山の建具屋さんが集まって作った協同組合を紹介しています。
木材の持つナチュラルな質感とデザイン機能性の融合は、住まう人の心をなごませ個性を主張し暮らしを豊かにしてくれます。
和歌山県建具事業協同組合は明るく豊かな住環境造りをめざし精進しております。

建具とは・・?

建具とは・・?

「けんぐ」ではなく「たてぐ」と読みます。
建物内の部屋や出入り口などを間仕切る開閉できる設備の総称です。ドア(戸)は開閉方式により 引き戸、開き戸、 最近クローゼットに多く用いられる折れ戸などがあります。

構造上の違いにより縦横に組んだ芯材の両面に合板などを接着させたフラッシュドア、 無垢(むく)材を縦横の桟に使用した無垢ドアなどがあります。

障子は障子の種類は、棧の組み方などによりいくつかの種類があります。最近ではアルミ製建具も増えてきていますが主流はやはり木製建具です。

木には水分を吸収し排出する性質があるため、木製建具には室内の湿度を調整する調湿機能があります。

建具の歴史・・・

建具の歴史・・・

扉の遺物と考えられる建築部材がすでに弥生時代の遺跡から出土しています。4世紀末の古墳の遺物に描かれている家屋の出入り口の戸らしきもの、あるいは建具の使用を伺わせる家型埴輪の出土により古墳時代においてすでに戸が相当に普及していたと考えられます。
建具という言葉は中世以降の成立と考えられ、文献上は約600年前に編纂された辞書に「立具」と記されています。 
また最も古い建具と考えられる「戸」の用例は「古事記」にもしばしば見受けられます。

現存最古の建具としては和銅年間(708~715)に取り付けられたの法隆寺の金堂裳会階の扉です。

建具の歴史はそうとうに長いものです。

「和歌山県建具協同組合四十年史」より編集