建具の歴史・・・

扉の遺物と考えられる建築部材がすでに弥生時代の遺跡から出土しています。4世紀末の古墳の遺物に描かれている家屋の出入り口の戸らしきもの、あるいは建具の使用を伺わせる家型埴輪の出土により古墳時代においてすでに戸が相当に普及していたと考えられます。
建具という言葉は中世以降の成立と考えられ、文献上は約600年前に編纂された辞書に「立具」と記されています。 
また最も古い建具と考えられる「戸」の用例は「古事記」にもしばしば見受けられます。

現存最古の建具としては和銅年間(708~715)に取り付けられたの法隆寺の金堂裳会階の扉です。

建具の歴史はそうとうに長いものです。

「和歌山県建具協同組合四十年史」より編集